運営者について

ハンガリー留学ラボ運営者 カネコ

カネコ

  • 日本の国立大学(理系)卒
  • 外資系製薬会社勤務 約10年
  • Budapest University of Economics and Business 修士課程
  • Tourism Management 専攻
  • Stipendium Hungaricum 奨学生
  • IELTS 7.0 / 英検1級

運営者メッセージ

私は、日本の国立大学(理系)を卒業後、外資系製薬会社で約10年間勤務しました。

現在はハンガリー政府奨学金(Stipendium Hungaricum)を利用し、Budapest University of Economics and Business の修士課程で学んでいます。

私の実家は梨農家です。

多くの農家と同様に、決して裕福とはいえず、収穫時期は家族総出で作業を行うため、子どもの頃は家族旅行へ行く機会もほとんどありませんでした。

海外旅行はもちろん、国内旅行も多くありませんでした。千葉県に住んでいながら、ディズニーランドへ行ったこともありませんでした。

友人たちが家族旅行の話をしているのを聞くたびに羨ましく思い、「うちももっと余裕のある家庭だったら違ったのだろうか」と思ったこともあります。

それでも、テレビや本で見る海外の景色や異文化に憧れ、いつか自分も海外を旅行したり、学んだり、働いたりしてみたいと思っていました。

大学時代には交換留学プログラムに合格しましたが、運悪く所属していた部活動の不祥事の巻き添えを受ける形で留学の機会を失いました。

その後、外資系製薬会社へ入社しましたが、それは海外へのコンプレックスの裏返しでもありました。

英語を使う環境に身を置けば、自分も国際的な仕事ができるようになるのではないかと思ったからです。

しかし実際には、海外経験のある同僚や帰国子女も多く、自分との経験の差を感じることも少なくありませんでした。

幼い頃から海外で生活していた人。インターナショナルスクールに通っていた人。学生時代に留学を経験していた人。

私から見ると、ずっと前から海外という選択肢が身近にある人たちでした。

一方で私は、海外経験もなく、特別な人脈もなく、留学経験者も周囲にいませんでした。

海外で学ぶという目標はあっても、そのための情報もロールモデルも少なく、何から始めればよいのか分からない状態でした。

留学エージェントの利用も検討しました。しかし、当時の私にとっては決して安い金額ではありませんでした。

また、私が本当に知りたかったのは制度や出願条件だけではありませんでした。

実際にその大学で学んでいる人はどのような人で、どれくらいの英語力で、どのような理由で進学を決め、どのような準備を行い、どのような学生生活を送っているのか。

そうした現役生のリアルな経験こそが、私の知りたい情報でした。

特に私が知りたかったのは、自分と似た境遇の人が、どのように海外大学へ進学したのかということです。

そんな、自分でもできるかもしれないと思わせてくれる事例を身近に知る機会が欲しかったのです。

今振り返ると、一番足りなかったのは情報そのものではなく、「自分にもできるかもしれない」という実感だったのだと思います。

ロールモデルがいなければ、目標はどこか遠い世界の話になってしまいます。

勉強法を調べることはできても、本気で自分事として捉えることは難しい。だからこそ、行動も継続も難しくなります。

20代の頃は、「20代後半には海外大学院で学んでいるだろう」と漠然と考えていました。

しかし現実には、仕事に追われる日々の中で、その目標は少しずつ後回しになっていきました。

気がつけば30代になり、「このまま挑戦しないまま終わったら後悔する」という気持ちが強くなりました。

そこで本格的に英語学習と出願準備を始め、ハンガリー政府奨学金に採用され、現在の大学へ進学することができました。

この挑戦を通じて強く感じたのは、海外大学への挑戦は、一部の恵まれた人だけのものではないということです。

少子高齢化が進み、今後国内市場の縮小が予想される中、日本では国や大学が「若者にもっと海外へ出てほしい」と発信しています。

しかし現実には、留学後も学費や生活費を気にすることなく海外で生活できる人ばかりではありません。

ましてや、留学エージェントへ数十万円を支払える家庭ばかりでもありません。

私はそこに大きな矛盾を感じています。

海外に興味があっても、お金がない、周りに経験者がいない、何から始めればいいか分からないという理由で挑戦を諦めてしまう人がたくさんいると思います。

私自身もその一人でした。

だからこそ、ハンガリー留学ラボでは、高校生や大学生がお小遣いやアルバイト代でも利用できる価格で、現役留学生の一次情報へアクセスできる環境を作りたいと考えています。

海外進学に必要な情報やロールモデルとの出会いが、家庭の経済状況によって左右されるべきではないと考えているからです。

そして、自分と似た境遇の学生や社会人、実際に志望する大学や専攻で学ぶ現役生と出会い、「この人にできたなら、自分にもできるかもしれない」と思えるきっかけを得てほしいと思っています。

また、このサービスは志願者のためだけのものではありません。

現役留学生にとっても、自らの経験を共有することで報酬を得ながら学業を続け、大学や国籍を超えた仲間とつながり、後輩を支え、次の世代へ経験を引き継いでいける循環型プラットフォームを作りたいと考えています。

誰もが留学へ挑戦できること。

そして、挑戦した人が孤立せず、安心して学び続けられること。

ハンガリー留学ラボは、「海外大学に挑戦したい人」と「今まさに海外で学んでいる人」の双方を支え、学びや経験が次の世代へ受け継がれていくコミュニティ・プラットフォームを目指しています。

まずはハンガリーから。

そして将来的には、より多くの国や地域へと広げながら、日本人が世界へ挑戦するためのロールモデルとコミュニティを増やしていきたいと考えています。

海外で活躍する日本人を一人でも多く生み出すこと。

そして、「自分には無理だと思っていた人」が、「自分にもできるかもしれない」と思えるきっかけを作ること。

それが、ハンガリー留学ラボの目標です。