留学を考えるとき、勉強や費用と同じくらい不安になりやすいのが人間関係です。知らない国で、母語ではない英語を使いながら友達を作ることに、ハードルを感じる人も多いでしょう。

一方で、留学生が集まる大学では、多くの学生が同じスタートラインに立っています。完璧な英語よりも、タイミングを逃さず自分から一言話しかけることが、最初の一歩になります。

デブレツェン大学CS専攻の国籍バランス

ユウゴさんが通うコンピュータサイエンス専攻は、想像以上に国際色豊かな環境です。体感として、同級生の国籍は次のような構成です。

  • アラブ系・中央アジア・南アジア:約7割
  • 中国・モンゴル系:約1割
  • ヨーロッパ・アフリカなど:約2割

アメリカやイギリスなど英語圏出身の同級生には、これまでほとんど会っていないそうです。つまり、多くの学生にとって英語は第二言語。ネイティブ同士の輪に入るのではなく、互いに慣れない英語で伝え合うという共通点があります。

日本人コミュニティはどのくらいある?

デブレツェン大学の日本人学生は医学部に比較的多く、CS専攻や工学部などの理系学部では、全体で10人程度。ユウゴさんの学年では本人を含めて2人で、先輩も各学年に1〜2人ほどという規模感です。

人数は多くありませんが、学科内や理系学部の日本人同士にはつながりがあり、年に1回ほど集まる機会もあります。授業や単位の相談から、日々の生活の悩みまで共有できる、心強い存在になっています。

最初の友達ができたきっかけ

ユウゴさんが現地で最初に仲良くなった友達と出会ったのは、渡航直後の「Personal Registration(個人登録・履修手続き)」でした。全学部の学生が同じ会場に集まる中、近くの人が事務スタッフへCS専攻について尋ねているのが聞こえ、「今がチャンスだ」と思って自分から「君もCSなの?」と話しかけたそうです。

大学の履修登録会場で会話を始める二人の留学生
履修登録など、同じ立場の学生が集まる場は、最初の一言を交わす絶好のタイミングです。

同じアパートに住んでいた人と偶然仲良くなったこともあり、最初の友達作りはタイミングにも恵まれていました。しかし、偶然を関係につなげたのは、その場で声をかけた行動です。

留学初期のコツ

考えすぎず、話せるタイミングがあればその場で声をかける。名前、専攻、出身国などの簡単な会話から始め、Instagramなどを交換して次につなげましょう。

英語が得意でなくても友達はできる

大学へ入学できる程度の英語力、目安としてIELTS 5.5前後があれば、日常的な会話は十分に成立します。海外の学生も、相手の英語を急かしたり、文法の間違いを細かく指摘したりするわけではありません。

「もっと英語が上手になってから」と待つより、今の英語で話してみることが大切です。最初から流暢に話すことではなく、相手に興味を持ち、会話を続けようとする姿勢が関係を作ります。

文化の違いと、同級生への尊敬

授業開始時刻になっても全員がそろわない、発言するときに挙手せず自分の意見を伝えるなど、日本との違いを感じる場面もあります。

その一方で、ユウゴさんが強く感銘を受けたのは、多くの同級生が自分自身や将来について深く考えていることでした。「将来何をしたいか」「いま一番好きなことは何か」と聞かれたとき、自分の軸を持って答える姿に刺激を受けたといいます。

国籍が違っても、好きなゲームや音楽、日々の過ごし方などを話せば、同じ学生同士だと感じられる場面がたくさんあります。日本文化やアニメが好きだと話しかけてくれる学生もおり、それが会話のきっかけになることもあります。

人見知りの人に伝えたいこと

留学先では、最初は多くの学生に友達がいません。だからこそ、周囲の人へ話しかけるチャンスがあります。もし一度そっけない反応をされたとしても、相手はあなたの名前や顔をすぐに忘れてしまうかもしれません。失敗を必要以上に引きずる必要はありません。

人見知りなら、最初の1回だけ自分から話しかける勇気を持ってみてください。大きな会話を目指さず、「同じ専攻?」「どこから来たの?」という一言で十分です。

まとめ

  • デブレツェン大学CS専攻は多国籍で、多くの学生にとって英語は第二言語
  • 日本人コミュニティは小規模でも、学業と生活の相談ができる支えになる
  • 友達作りでは、偶然のタイミングを逃さず自分から声をかけることが大切
  • 英語の完璧さより、相手へ関心を持ち、会話を続ける姿勢が重要
  • 文化の違いだけでなく、同級生の価値観や将来への考え方からも学べる

友達作りを不安に思いすぎる必要はありません。最初の一言を大切にして、安心してハンガリーでの新しい生活へ踏み出してください。